健康な身体になるためには慢性炎症は大敵。
慢性炎症の起きにくい体質になるためには
前回のコラムで挙げた
「多すぎるもの」を減らし
「少なすぎるもの」を増やし
「新しすぎるもの」を減らすことが重要になります。
これらの過不足は内臓やホルモン、神経などの生命の調節機能を乱してしまうからです。
現代で過不足するいくつかの要素について少し詳しくお伝えします。
・多すぎる摂取カロリー
カロリーの摂り過ぎは、ほとんどの方がご存知のことですが
気にする理由は「太るから」が多いと思います。
ですが、本当に怖いのは身体の奥深くについた内臓脂肪。
カロリー(特に糖質)を摂り過ぎると脂肪になります。
脂肪は、身体のぽっちゃり体型を作る「皮下脂肪」と見た目には分からない「内臓脂肪」になって身体に蓄えられます。
特に問題になるのは、この「内臓脂肪」です。
なぜなら蓄積した脂肪は、身体を痛める慢性炎症を引き起こす要因になるから。
脂肪をたっぷり蓄えた脂肪細胞は、炎症物質を分泌し、炎症物質はその名の通り体内に炎症を引き起こしやすくします。
すでに身体のどこかで炎症が起きている場合、炎症物質によって炎症が治らずにずっと炎症が続きます。
これが慢性炎症のメカニズムのひとつなのです。
内臓脂肪は、皮下脂肪よりも炎症物質をだしやすいので見た目が痩せていても、内臓脂肪が多い人は要注意。
間違えてはいけないのは、炎症物質を出すのは「脂肪細胞」であって脂肪そのものではないということ。
脂肪分のあるものを食べたら炎症が悪化する!というのは間違いです。
糖質、脂質については以前のコラムでも触れているので、ぜひご覧くださいね☺︎
現代に溢れる炎症体質の要因は、現代に「多いもの」「少ないもの」「新しいもの」を見ていくことが大事です。
・多いもの・
摂取カロリー
精製穀物
飽和脂肪酸
塩分
乳製品
人口密度
満腹感
・少ないもの・
運動量
睡眠
ビタミン、ミネラル
食物繊維
オメガ3脂肪酸
自然との触れ合い
太陽光を浴びる
・新しいもの・
トランス脂肪酸
加糖ブドウ糖液糖
食品添加物
デジタルデバイス
慢性的なストレス
抗生物質(処方薬)
孤独
これらは一部ですが、わずか100年前と比べても現代の環境がいかに変化したかが分かると思います。
個人差はありますが、少なくとも今慢性的な不調、痛みに悩んでいる方は、これらの中のいくつかは改善していく必要があるかもしれません。
このコラムでもお伝えしてきましたが
食事量を減らし(&質を変える)
睡眠の質を高め
運動をする
そして、地面に触れる
これだけで身体は変わります。
慢性的な炎症は、身体の機能を削ります。
疲れやすい、日中でも眠い、だるい、痛い、やる気が出ない。
炎症体質を変えて、不調や痛みのない「ほんとうに健康な身体」になってみませんか?
前回コラムで、体内をとろ火であぶる慢性炎症が、様々な痛みや不調の要因になっているということをお伝えしました。
痛みや不調が当たり前のようになってきている現代では、多くの方が慢性の炎症を抱えているのは間違いありません。
しかし、現代でも狩猟採集を主にして生活している民族の人を調査したところ、その炎症レベルは非常に低いという結果がでたそうです。
とはいえ、私たちも狩猟採集民になりましょう!と言いたいわけではありません。
なぜ、現代的な生活をする私たちの炎症レベルは高いのでしょうか?
それを知ることで、当たり前だと思っていた不調が解消される可能性は十分にあります。
昔には無かった症状が多い理由。
それは……
・昔には無かったものが「ある」
・昔には多かったものが「少ない」
・昔には少なかったものが「多い」
人の身体が変化したのではなく、生活環境が変化したことが要因と考えられます。
なんでも昔のやり方に戻す!という極端な考え方ではなく、昔の良かったところを取り入れて、今の良くないところを変えていく。
そうすることで無理なく、少しずつ健康を手に入れていきましょう。
次回、現代に溢れる炎症体質の要因をお伝えしますよ☺︎
全体的にみて、最近のあなたの健康状態はどれに当てはまりますか?
とても良い
良い
普通
悪い
とても悪い
もし、「悪い」「とても悪い」と思ったなら、あなたの体内では延々と続く炎症が起きている可能性が高いです。
炎症を鎮めないと、その不調や痛みとずっと付き合っていかなければならないかもしれません。
炎症といえば、怪我をしたところが赤く腫れて熱を持つのが一般的。これは「急性の炎症」で、怪我が治れば炎症も治るので短期間です。
問題なのは、じわじわいつまでも続く「慢性の炎症」です。
身体の内をとろ火で炙るように続く慢性炎症は、少しずつ身体を消耗させていきます。
筋肉の強張りを強め、睡眠の質を下げ、身体の回復を妨げるので、痛みや不調を引き起こします。
朝起きた時、身体が痛かったり、疲れていることありませんか?
いつまでも治らない痛み、不調を抱えている場合、慢性炎症の可能性が高いです。
慢性炎症を鎮めることで、現代に多い「原因のよく分からない不調、痛み」を解決できる可能性があります。
まずは、慢性炎症を引き起こしてしまう要因を理解していきましょう。
良い睡眠サイクルを脳に覚え込ませましょう。
脳は、同じ行動を繰り返しているとそれを覚えます。
繰り返しスポーツの練習をすると、考えなくても同じ動きができるようになるのは、脳が覚えてくれるからです。
スポーツに限らず、脳は繰り返されるあらゆることを覚えます。
この、脳が覚える性質は、睡眠にとって良い方にも悪い方にも働くことがあります。
夜、寝床に入ってからスマートフォンを操作し続けたり、テレビを観たり、本を読むなど寝床に入ってから睡眠以外のことを習慣的に行なっていると、「寝床に入ると◯◯をする」と脳が覚えてしまいます。
寝つきの悪い方がこれをしてしまうと、せっかく寝床に入っても、脳が◯◯をしないと!と覚醒モードになってしまうため、睡眠を邪魔してしまいます。
寝室に入ったら、寝ること以外はしない。
それを脳に覚え込ませ、寝つきの良さを手に入れましょう☺︎
2024.11.28 | 12月の臨時のお休み 12/7(土) 研修のため時短(~17:00) 12/15(日) 指圧学会発表のためお休み 12/26(木) 研修のためお休み |
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