肘内障の改善報告

患者は肘への刺激に敏感になっている。

 

痛みを最小限にするため、

少し時間がかかるが、

できるだけ刺激の少ない手法での矯正を行なった。

 

途中、

何度か痛がる場面もあったが、

ズレていた橈骨頭の矯正は完了。

 

確認のため患者に、

・腕のバンザイ

・肘の曲げ伸ばし

を自力で行ってもらった。

 

念の為、

「もう痛いところはないか？」

と母親から尋ねてもらったが、

「痛いところはない」

とのこと。

 

以上で治療を終了した。

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来院したとき、

患者のA•Yちゃんはお母さんに抱っこされ、

痛みで左腕を全く動かせない状態でした。

 

表情は曇っていて、

痛みで泣きそうになることも。

 

普段元気いっぱいのA・Yちゃんが、

元気なく痛みに堪えている姿は、

お母さんも本当に辛かったと思います。

 

肘が治って、

いつもの笑顔が出るようになると

お母さんもほっとされたようで、

おふたりで「お腹すいたね」って

おっしゃっていました。

 

美味しいものたくさん食べてくださいね^_^

 

 

 

それでは考察に入ります。

 

肘内障は、

関節が柔らかく、靭帯も緩い

身体が成長途上にある小さなお子さんに多い疾患です。

 

関節を支える靭帯が、

大人のように堅固でないため、

肘に急激な外力が加わることで

亜脱臼を起こしやすいのです。

 

肘の一部は、

橈骨という骨の先端を

輪状靭帯がぐるっと覆っていることで、

橈骨がくるくる回転することができる

構造になっています。

 

肘内障は、

その輪状靭帯の輪っかから、

橈骨が外れかけてしまうことで

肘が動かなくなってしまう疾患です。

 

ハズレかけてしまう＝亜脱臼（脱臼しかけている）

なので、

ハズレかけた橈骨を、

元の位置に戻せば治ります。

 

大人では滅多に起こらないのですが、

成長途中でまだ関節が緩い小さな子供に多く、

手を引っ張られたりなど、

肘に対して急激な力が加わった時に

発生しやすいです。

 

肘内障の治療が難しいのは、

小さなお子さんを治療する場合、

痛みを我慢してもらうことが難しく、

手技を施しにくいためです。

 

大人なら、

「ちょっと痛いですけど我慢してくださいね」

とお伝えすればいいのですが、

小さなお子さんではそうはいきません。

 

なので、

お子さんができるだけ安心できる状況で

治療する必要があります。

 

お母さんに抱っこしてもらいながら治療したのも、

そのためです。

 

まったく痛くないようにするのは難しいですが、

できるだけ痛みを与えないように治療しました。

 

その結果、

施術そのものは短時間で終了。

 

肘が痛かったのが嘘のように、

ペットボトル持って水を飲んだり、

元気な姿にお母さんも安心なされました。

 

A・Yちゃんもよく我慢してくれました。

頑張ったね！

 

肘内障は、

性質上完全に防ぐことは難しい。

 

成長すればほぼ起こらなくなりますが、

小さな間は何度も繰り返すことがあります。

 

もし、

お子さんが突然痛いと言って腕を動かさなくなったら、

肘内障の可能性が高いです。

 

手慣れた外科のドクターならすぐに治してくれるはずです。

 

でも、もしドクターの手配がどうしても難しい場合は、

ぜひ当院へお越しください。

 

お子さんの元気いっぱい笑顔に戻れるお手伝いをいたします。

 

 

ありがとうございました。

 

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

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